どうもフユトです。
皆さんは何かに投資をしてますか?
僕は2021年に投資に興味を持ち、
- 仮想通貨
- 米国株
- 日本株
に手を出しましたが、その全てで大損を食らいました。
『このままではまずい』と思い、
まずは投資対象の再考から始めました。
仮想通貨や米国株は英語が分からないと
正しい情報を素早く入手することが困難という理由から除外。
積み立てNISAで投資信託の積み立てを開始。
個別株は情報の入手のしやすい日本株に絞り、自分なりに分析を行うことで微々たるものではありますが利益を出すことが出来ました。
今回は、手を出した投資に全戦全敗してきた僕が利益を出せた銘柄2選をその銘柄を選んだ理由とともに紹介します。
全く関連のない2つの銘柄ですが、ある共通点がありました。
銘柄①栗林商船(9171)
どんな企業?
栗林商船は東京都千代田区に本社を置く海運会社。
創業は1894年で日本の海運業界では古参の部類に入り、
運送業のほかにホテルや不動産、機器開発販売事業なども手掛ける。
引用:Wikipedia
選んだ理由
2021年は海運株バブルでした。
東京証券取引所の定める33分類の業種があります。
(詳しくはこちら)
食料品や建設業、化学や医薬品など多岐に及ぶ分類の中で
2021年の上半期に最も株価が上がった業種が海運業です。
日経平均株価は2021年の年初から+4.91%
(日経平均株価=東証一部上場の主要225銘柄の平均株価)TOPIXは+7.70%
(TOPIX=東証一部上場の全銘柄の平均株価)という成績に対し
海運は驚異の+94.91%
という暴騰ぶりです。
(参考:東洋経済オンライン)
こちらは海運業の株価の変化を表したチャートです。
(引用:かぶたん)
2021年の年初から順調に上がり続け、2021年の9/27をピークに一旦下落しますが、
そこから再び上昇に転じ、2022年3月に高値を更新するという力強さを見せています。
こうしたいわゆるバブルのような状態であったため、
海運業の中で比較的手が出しやすい株価である栗林商船を購入しました。
なぜ海運業の株価が上がったのか
海運株が上がった要因はいくつかありますが、
その中の1つが新型コロナワクチンの接種が進み世界経済に回復の兆しが見られたからです。
新型コロナウイルスの爆発的な蔓延に伴い、停滞していた世界の経済活動。
- 消費の冷え込み
- 移動制限
- ロックダウン
etc…
その結果は『貿易』に大きな影響を与えました。
財務省の公表している貿易統計によると
2020年3月から5月にかけて輸出額は約2.1兆円減少しています。
同年6月からは輸出額が増加傾向を辿り、
同年12月にはコロナ前である2019年12月の水準まで持ち直しました。
そして、2020年12月。
イギリスで世界初のワクチン接種が始まりました。
これを皮切りに世界各国でワクチン接種が始まり、加速度的に普及していきます。
ワクチン接種が進んだことで、
世界経済の回復を見越した投資家たちが海運株を買ったことで株価の上昇に繋がりました。
利益
欲張らなければ…
株価のチャートを見て分かる通り、
年初から9月末までは順調に上がり続けており、9/9に1株510.79円にて100株購入しました。
(黄丸)
購入金額51079円
購入してから値を下げることはあまりなく順調に含み益が増えていき、
1株600円を超えたことで含み益は一時10000円に達しました。
『これはまだ伸びる!!!』と何の根拠も無い自信に背中を押され、
その後も株を持ち続けることにし一時1株650円を超え、含み益も約15000円ほどになりました。
しかし、年初来高値(その年で1番高い株価)を更新した9/27に株価は急落。
10000円を超えていた含み益はあっという間に減っていき、
数日後1株552円となったところで慌てて売却。(青丸)
売却金額55200円
損益+4121円
投資初心者の僕からすれば十分すぎる成果ですが、
やはり欲張ったばかりに利益を1/3まで減らしてしまったのは悔しかったです。
利益を減らしてしまったのは本当に悔しかったですが、
やみくもに買って損失を出していたころに比べると、
トレンドを探り銘柄を選定し、利益が出ているうちに売却できたことは大きな成長と言えます。
この成果と悔しさを忘れずにトレードすることで
次の銘柄では今回よりも大きな利益を出すことが出来ました。
銘柄②日清紡ホールディングス(3105)
どんな企業?
東京都中央区日本橋人形町に本社を構える日本の持株会社です。
持株会社とは
「子会社の株をもっている会社」のことを言います。メリットとしては
複数の会社を子会社とすることによって、特定の事業の利益にとらわれず、
全体としての利益を追求する1つの大きな組織として働くことができます。
創業は1907年で事業概要は
繊維事業・化学品事業・ブレーキ事業・マイクロデバイス事業など多岐に渡る。
選んだ理由
①半導体関連銘柄であること
日清紡ホールディングスは
日清紡マイクロデバイス株式会社という半導体事業を手掛ける子会社を持っています。
半導体は
導体(電気を通す物質)と絶縁体(電気を通さない物質)
両方の性質を併せ持つ♥
この性質は電化製品等の制御で大きな役割を担い、
半導体が無ければスマホもPCも存在しなかったと言われています。
そんな半導体の需要がコロナ禍で一気に高まりました。
巣ごもり需要やテレワークの導入により
ゲームやPC等の電化製品の需要が爆発的に増え、
更に、新型コロナウイルスの感染拡大によりにより
世界各地の工場が生産停止に追い込まれることで
世界全体で深刻な半導体不足が起こりました。
そして、『こうした状況はしばらく続くだろう』と考え、
半導体関連銘柄である日清紡ホールディングスの株を買いました。
②株価が急落したこと
業績好調にも関わらず株価が急落しました。
画像の緑丸を見てもらうと分かるように
2021年9/6から9/7に掛けて100円近く、約10%も値を下げています。
前述の通り、業績の悪化や不祥事によるものではありません。
実際に日清紡ホールディングスの決算書を見てみると
2021年度は売上高・営業利益・経常利益・純利益ともに前年度比で増加しています。
では、なぜ株価が急落したのか?
それは日経平均から除外されたからです。
(日経平均=東証一部上場の主要225銘柄)
日経平均は日経225とも呼ばれ、
日本経済新聞社が定めており日本経済全体の動向を知る指標として用いられます。
年に1回、10月初めに銘柄の定期入れ替えが行われ、
その定期入れ替え銘柄の公表が2021年は9/6に行われました。
除外された理由は
『セクターごとの銘柄数の過不足を調整』とのことで
簡単に言えば
『日経225内における業種ごとの銘柄数のバランスをとるため。』となり、
上場廃止の可能性がある等の悪材料からではありません。
日経225に新規で採用された銘柄は
投資信託やETFの注文等で買いが入るため株価が上昇しやすくなります。
逆に日経225から除外されると
投資信託やETFの注文等での買いが入らなくなるため株価の下落が起きやすいです。
このため日経225から除外された日清紡ホールディングスの株価は下落しました。
しかし、前述したとおり
日清紡ホールディングスの業績は好調であり
半導体事業やコロナ禍で需要の増えた自動車のブレーキ事業といった部門で今後も順調に利益を伸ばしていくことが予想できました。
そのため急落した株価は
実際の企業の価値と乖離が生じている状態であり、
この乖離は徐々に埋まっていくであろうと考え、日清紡ホールディングスの株を買いました。
利益
利益①キャピタルゲイン
キャピタルゲイン=売却益
半導体銘柄であること、実際の企業の価値と株価に乖離があること。
以上の事より、今後株価は上昇していくと読み
日清紡ホールディングスの株を9/28に1株879円にて200株購入。
(黄丸)
購入金額175800円
ここで1つ失態を犯しました。
この時の僕は日経225から徐外されることで株価が急落したことは知っていたのですが、
10/1に除外されることを知りませんでした。
つまり、9/28時点で既に除外されているものとばかり思い購入してしまったことで、この後、数日間は株価が下落し続けました。
かなり焦りましたが、株価が上がる自信があったので損切りはせず保有。
実際、株価は数日間の下落の後に上昇。
『このまま急落前の株価(950円)までは上がっていくだろう。』と考えていましたが、そう甘い世界ではありませんでした。
2021年11月26日。
『オミクロン・ショック』の影響で世界の株式市場が大混乱。
日経平均株価も前日比747.66円安と急落。
日清紡ホールディングスの株価もかなり影響を受け、
一時はどうなるかと思いましたが、そこから力強い上昇を見せ、
2022年1/18に1株950円にて売却。(青丸)
売却金額195000円
損益+14085円
栗林商船のときの経験を活かし、欲張らずに堅実な価格帯で利確。
株式のトレードで10000円以上の利益を上げたのは初めてだったので
とても嬉しかったのを覚えています。
ただ、この後も日清紡ホールディングスの株価は上がり続け、
1株1100円を突破しました。
1/18に売ることが無ければ40000円以上の利益を得られていたと思うと悔しいですが、
投資の世界には
『頭と尻尾はくれてやれ』という
「欲張って最高値と最安値を狙うな」という意味合いの格言があるので良しとします。
しかし、『利益が出せたから満足して終わり。』では成長がありません。
今後は株価の動きや業績、世界情勢等を踏まえたうえで最適な価格帯での利確が出来るように勉強をしていきたいと思いました。
利益②インカムゲイン
インカムゲイン=投資対象を保有することで得られる利益
今回の場合のインカムゲインは配当金です。
配当金とは企業が利益の一部を株主に還元したものです。
すべての企業の株に配当金があるわけでなく、
『無配』と言って、
利益を株主に還元するのではなく、自社の成長に投資して株価を上げた方が株主の利益に繋がるケースもあります。
日清紡ホールディングスは中間配当・期末配当で年2回の配当を出しており、
ともに1株あたり15円の配当金となっています。
僕は200株持っていたので
15円×200株=3000円から税金20.315%引き
配当金+2391円
人生初の配当金!!!
株価の上昇による売却益だけでなく
株式を保有しているだけでもらえる配当金の両方を手にし、投資の恩恵を存分に受けることが出来た良い銘柄選定でした。
まとめ
今回、選んだ銘柄の両方に共通しているのは「トレンドに乗っている。」だと思います。
栗林商船は海運株バブルというトレンドに
日清紡ホールディングスは半導体事業やブレーキ事業といったトレンドに
それぞれがその時に消費者から需要の高い事業しています。
その時々の世の中の流れを察知することが
投資で勝つことの「第一歩」なのだと思います。
僕のような初心者投資家でも銘柄の選定と買うタイミングを精査することで利益を出すことが出来ました。
投資の世界に絶対はありませんが、勉強次第で勝つ確率を上げることは出来ます。
これを見ている方で、「これから投資を始める。」という方は投資前に投資対象について精一杯勉強してから始めてほしいです。
僕は、
興味を持ったらとりあえずやってみる。というスタンスの人間で、対して調べもせずに投資を始めてしまいました。
その結果、合計の損益で言えば恐らく数十万単位のマイナスです。
後悔が全くないといえば嘘になります。
それでも、始めてすぐに損をしたことで投資前に投資対象について調べることの重要性を学べたので結果として良かったとも感じています。
投資で大損した経験も利益を出せた経験も両方とも糧にして
今後もいろいろなことを学びながら投資家として成長していきたいと思います。
この記事を読んでいる初心者投資家さんがいたら一緒に成長していけたら嬉しいです!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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